2018年09月30日

小宇宙・腸内フローラ

研究室の実験は小康状態だが、次の実験に向けて準備は続いている。
その中で腸内細菌概論と腸内フローラについて研究しているうち、人の代謝にかかわる菌を発見する。

今までよく知られているのは
善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌など):弱酸性が至適pHで、悪玉菌を繁殖しにくくするほか、腸の運動を活発にして便秘を防ぐ。

悪玉菌(ブドウ球菌・ウェルシュ菌等):中性―弱アルカリ性が至適pHで、便の悪臭を引き起こすほか、発がん性物質やうつの原因物質を作る


だったが、それ以外にも

・Akkermancia muciniphila
代謝にかかわる菌で、至適pHは6.5、代謝を向上させる働きがある。
善玉菌と共存しやすい。


・Fusobacterium nucleutum
歯周病菌の一種だが腸にも存在、中性ー微アルカリ性で繁殖しやすく、悪玉菌と共存しやすい。
抗がん剤の効果を弱める働きがある。


・Firmicutes種
一般的には悪玉菌の一種といわれ、エネルギー回収を活発にして肥満にしやすい働きがあるが(肥満者に多い)、至適pHは6.5と善玉菌と共存しやすい。
おそらく人類の歴史全体は飢餓時代が長かったので、この細菌が活発な人間が生き残りやすかったのだろう。
勿論、今の飽食の時代においては肥満や心臓病の一因になったりするが。


・Bacteroides種
代謝を促進させて肥満を予防するが、至適pHは7.0-8.0と悪玉菌と共存しやすい。
この菌を活発化させるために腸内pHをアルカリ性に傾けると悪玉菌も繁殖しやすくなるため、お勧めできない気がする。



NHKスペシャルで紹介された腸内フローラの働きについては、誇張が多くセンセーショナルという意見もあるが、それでも腸内細菌は様々な働きがあるのは確かだろう。
まさに驚異の小宇宙である。


    

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2018年09月04日

pHと腸内フローラと、時々機能性表示食品

パートしている実験室で、『pHと腸内フローラの関係』について調べることとなり、便を用いてpHを調べることとなった。
その前段階として、pHと腸内フローラの関係についての資料を探しているのだが、今のところ分かったのは、善玉菌がpHの低い(酸性の)環境、悪玉菌がpHの高い(中性-微アルカリ性の)環境で育ちやすいということ程度。

調査の副産物として、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を整え、善玉菌を育てるということを思い出し(本当は頭の片隅にいつもとどめておかなきゃいけなかったんだけどね)、お昼に研究室近くの売店で、機能性表示食品のBifix(グリコ製)を買って毎日食べることにした。

(ちなみにヨーグルトが腐敗物質を抑えて長寿を助けるという説は、ロシアのメチニコフが最初に唱えており、これにより1908年彼はノーベル生理学・医学賞を受賞している)


1.善玉菌

ヨーグルトに含まれる乳酸菌(Lactobacillus属)やビオフェルミン製剤の主成分であるビフィズス菌(Bifidobacterium属)はこの種類。
糖を材料にして酢酸・乳酸を生成して腸内pHを酸性に傾け、悪玉菌の増殖を抑える(ただし病原性大腸菌O157は比較的酸に強い)のがメインだが、酪酸を生成して大腸の運動を活発にし、便秘にしにくい作用もある。ビフィズス菌は腸の免疫を調節し、アレルギー反応を抑える働きもある。

腸内pHが酸性に傾くと善玉菌が繁殖しやすく、この場合便は黄色くなり、においが比較的少ないことが多い。

ちなみに普通のヨーグルトの乳酸菌は胃酸(pH約1.2)でほとんどが死滅してしまうので、健康食品のヨーグルトは乳酸菌を腸溶性のカプセルで包んだものも多い。この場合、カプセルを砕いてしまうと効果がなくなる。


2.悪玉菌

食中毒菌として有名なウェルシュ菌(Clostridium属)や病原性大腸菌はこの種に当たる。
たんぱく質を材料にしてアンモニア・スカトール・フェノールといった、悪臭の原因にもなる発がん性物質を生成する。生成された発がん性物質は腸から吸収されて血液を回り、うつ症状や肌荒れ、免疫力低下等健康に害を及ぼす。

腸内pHが酸性に傾くと悪玉菌は繁殖しにくく、アルカリ性に傾くと繁殖しやすい。腸がアルカリ性に傾くと便が黒くなり、悪臭を放つことが多い。腸内pHが中性だと便は茶色い。



どっちつかずの日和見菌というのもあり、理想的な腸内細菌のバランスは
善玉:悪玉:日和見=2:1:7

と言われる。
悪玉菌を減らして善玉菌を増やすには、先ほど述べたヨーグルトのほか、食物繊維も善玉菌の餌になるのでお勧め。
食物繊維は食物にはわずかしか含まれていないので、食物から摂る分には摂りすぎるということはないが、サプリメント等でとる場合は過剰になる危険性もあるので、1日摂取量を守ること。
ちなみに母乳にもビフィズス菌を繁殖させる働きのあるオリゴ糖や乳糖が含まれるので、乳幼児を抱える母親にはこれもおすすめ。


僕がこの頃食べているビフィックス等の機能性表示食品。

基本的には特定保健用食品(トクホ)と似ており、普通の食品の中に特殊な成分が含まれ、それが健康に益を及ぼすという健康食品。どちらも法律で定められてもいる。
ただし大きく違うのは、消費者庁の許可を受けて販売されたものではないということ。


特定保健用食品:消費者庁に届け出て、許可(海外輸出の場合は『承認』)をもらって販売する。


機能性表示食品:販売の60日前までに特殊成分のデータを消費者庁に届け出れば、企業の責任で販売ができる。


行政の審査を受けてないので信頼性は比較的低いが、届け出から許可までの手間暇がかかっていないために値段は安く、僕も100円以下でビフィックスを買うことができた。

機能性表示食品制度のおかげで、資金力の少ない中小企業も健康食品分野に進出しやすくなった側面もある。
機能性表示食品.jpg
近年はトクホの売れ行きは頭打ちで、健康食品分野の売上比率は低下している。機能性表示食品にみな慣れたためか、そちらの種類が多くなり、値段も比較的安いためか。
ただし、健康食品全体の売れ行きは伸びており、前年に比べて5%増の7115億円になる見通しだという。


これから腸内フローラの研究もどんどん進み、性格や代謝にかかわる腸内細菌も発見されると思うが、どちらにしても、それらが高pHで生育しやすいとしたら、薬に使うのも考え物だろう。悪玉菌も繁殖しやすくなるわけで。













参考文献

・グリコ Bifixヨーグルト(https://www.glico.com/jp/product/yogurt_pudding/choshokubifix/

・日本経済新聞 トクホ、アプリでテコ入れ(https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20180904&ng=DGKKZO34938620T00C18A9TJ3000/

・日本臨床栄養協会編 NR・サプリメントアドバイザー必携(第2版) 第一出版


・ザ・ガードコーワ整腸錠α(https://hc.kowa.co.jp/the-guard-kowa/intestinal-flora/what/

・アサヒグループホールディングス 発酵乳と乳酸菌(https://www.asahigroup-holdings.com/research/calpis/hakkounyu/keep/index.html
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2018年08月08日

ダイエット、再び

『バイオメトリクス』

というコナミスポーツクラブのダイエットを行い、6週間で5キロ痩せた僕。


結果は、
体重:69.7㎏→64.5㎏
体脂肪率:18.5%→13.3%
BMI:24.3→22.5

という結果に。
この時にスポーツクラブで無酸素運動の筋トレを行い、自分に必要な荷重がわかったので、それに合わせた運動を行わないと。



ちなみにそれ以外に気を付けたこと(というよりインストラクターから勧められたこと)としては、

・1日に2L以上、体重1kgにつき40mLの水を飲み、体の代謝を促進させること。


ただ、1度に飲むと水毒症の危険があるので、僕は500mLのペットボトルを持ち歩いて、
5分割で飲んでいました。

ただし水も多く出るので、仕事中は控えたほうがいいです。


・おやつを控え、どうしても我慢できない場合は甘いお菓子(砂糖の多い食物)を避けること。

僕もおやつの時間はどうしても我慢できず、水でしのいで、それでもだめならファミチキや手持ちの握り飯(手製の五穀米)で済ませていました。


とはいえ最近は食べ過ぎで体重が戻ってきちゃったんだよな。
再びダイエット食を食べる羽目に(時には2食分も)

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