2021年01月11日

平蜘蛛の意味 ~麒麟がくる第40話『松永久秀の平蜘蛛』感想~

これまで明智光秀を導いてきた松永久秀の死亡退場回。
ともあれ信長が足利義昭を率いて上洛したときは、こうもりみたいに義昭から離反したり、かと思えば義昭が反信長同盟を作った時には義昭側についたり、背腹定まらない人間だったんだから、その辺りの事情もよく描いてほしかったなあ。


今回久秀が信長から離反した理由として、
『大和の支配権を自分ではなく、血筋のいい筒井順慶に任せる』
というのが原因らしいが、どうもそれだけでは信長から離反する理由として弱い気がする。
光秀を病気になるまでこき使う信長を見て『これ以上使えるとまずい』という思いもあったのではなかろうか。



久秀が最期を遂げた信貴山城の戦いは、前半だけであっさりしていて、その後は帰蝶の信長からの離反と、光秀が久秀の大切にした平蜘蛛を手に入れるために嘘をついたことで、信長が怒りだすという筋書き。
方や光秀は平蜘蛛を受け取り、『これを持つには相応の覚悟と正義感、気位を持つことが必要だ』という久秀のメッセージを聞いて、何かを考えだす。
今回の本能寺の変は、先だった煕子の「あなた様が麒麟をこさせる存在ならば」と合わせて、『野望説』つまり天下を取る野望を抱いたという筋書きになるのだろうか。
それが次の話で天皇とあって、その思いが加速するとしたら?
                   
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2021年01月08日

麒麟がくる 第39話『本願寺を叩け』感想

タイトルこそ本願寺を叩けとなっているけれど、メインは明智光秀の妻・煕子の死亡退場。
それならそっち方面をサブタイトルにしてほしかったかな。



煕子が山崎の戦の後、坂本城で自害したというのは『明智軍記』におけるフィクションで、実際は本能寺の変の6年前に、光秀の看病疲れで亡くなったというのが史実らしい。
案の定光秀は度重なる戦から病に倒れ、煕子が雨の中必死に祈って光秀が回復した後、入れ違うかのように煕子がなくなるというのがドラマの筋書き。
このような描かれ方は今までなかったから、地味だけどもいいのかな。
最後に煕子が光秀に言ったセリフ
「麒麟をこさせるのがあなた様だったら、そう思うことがあります」
は何気に本能寺の変の伏線なのかな。


何気に本能寺の変までのプロセスがわかりにくい麒麟がくるだけど(怨恨説でも野望説でもない気がする)、このセリフや、あるいは信長が調子に乗って、本来忠誠を尽くすはずだった天皇家すらもないがしろにしているという点が、本能寺の変の伏線だったりして。


その中で、次は松永久秀が死亡退場する回だけど、本願寺の戦いでの離反を大きく取り上げるなら、そのまえの反信長同盟についたり、その前には足利方から離反したりした時の久秀についても大きく取り上げてほしかった。
                   
posted by SPIRIT at 17:33| Comment(0) | 大河ドラマ『麒麟がくる』感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月30日

織田と今川の争いの行方は ~麒麟がくる第11話『将軍の涙』感想~

尾張・美濃・京の距離がどうも狭いなと思いつつ、光秀が今川と織田の争いを止めようとするのが今回の話。
ともあれ美濃はまとまりが全然つかないということで、織田が援軍を求めても答えられない有様。
まあこの時点でよく信秀が利政(道三)方を見限らなかったもんだと思う。


この場合人質の帰蝶が殺されてしまうということで、和議に持ち込もうとする十兵衛光秀。
ともあれ高政も、光秀が一度裏切ったにもかかわらず、よく光秀の頼みを了承したと思う。
かたや頼芸も、道三がいずれ自分を裏切ることを知っており、その時は自分にくみするかと問い詰める。
そこは父に反発する高政が『その時は自ら』ということで鎮められる。


そういえば京への旅費はどこで用意したのだろうと思いつつ、(頼芸が出したとか?)光秀は再び京へ。
まあ明智家も地元の名家の生まれだし、頼芸自らの手紙とあれば用意する可能性はあったかもね。

しかしちょうどその折、京は管領・細川家と三好家の争いによって、足利義輝は逃げ出さざるを得なかった。
義輝はのちに将軍親政を目指そうとしたけれど、不満を抱いた松永久秀に殺されるわけで。
義輝は彼の父に『自分は折り目正しく、文武両道であれ。武家の手本となれば、麒麟がくる』
というように教えられて、それができない状況に涙ぐむという筋書き。
感銘を受けたのは分かるんだけど、すでに足利家は財政難から軍隊を養えなくなり、年貢を強要する実力がなくなって衰えていた。
それだけでなく、斎藤や松永と言った新興の土着勢力が経済力を豊かにして天下を取りたいがために守護の実験を蚕食している有様で。
細川藤孝が『武家が病んでいる』といったのはそのためか。皆々将軍の権威をいいことにそれぞれの利益を求めて動いているからね。もっとも人間は自らの利益を正義と信じやすいからねえ。



とりあえず、『争いを鎮めよ』という足利将軍家の指示はもらえたよう。
しかしながら、そのあと土岐頼芸が利政によって美濃から追放されるようで、その時に光秀はどう動く?
                   
posted by SPIRIT at 20:18| Comment(0) | 大河ドラマ『麒麟がくる』感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする