しかしながら秀吉は
「戦がなくなったらどう武士は食っていくんじゃ」
とつぶやく。
おそらくこれが、のちの朝鮮出兵の伏線なのだと思うが……。
今回の秀吉は、陽性と陰性の両面が同居しているだけに、なおさら不気味さを感じる。
そして、秀吉と家康の和睦の証に送り込まれた秀吉の母・仲。
史実では孝行息子として有名であり、戦前の教科書でも模範とされていた秀吉なのだけれども、
『城の狭い片隅に追いやられ、作らない野菜ばかり食べさせられている
自分は幸せなのかどうか』
とぼやく仲。
息子を『欲望の怪物』と呼ぶ母にとっては、晩年の秀吉の愚行が見え見えだったのかもしれない。
ひたすら欲望のままに動くモンスターと。
そして家康は、かねてから敵対していた真田との和平交渉に臨んだり、占星術の件で石田三成と意気投合したりする。
後に真田とも三成とも敵対していく家康だけど、そのプロセスはどのように描かれていくのであろうか。
正直予測不能な気がするのだが。
晩年の秀吉の愚行に愛想をつかした家康が豊臣に反旗を翻し、それを三成と真田が止めようとするパターンだろうか。
いずれにしても秀吉の代で天下一統は実現するのだけれども、親類縁者の少なさや秀吉の愚行も相まって豊臣政権は短命に終わる。
それをどのように描いていくのだろうか。

