2023年12月30日

人間の正の念と負の念の激突の結果は……まだわからない ~キボウノチカラ オトナプリキュア 第12話『キボウノチカラ』感想~

人間の負の念で巨大化したシャドウと、それを止められなくなったベル。
最終的にはプリキュア5とミルキィローズ、Splash Starのほか、初代プリキュアも加わって止めるという形だったけれど。
ダークナイトライトとブンビーの発信も加わって、人間たちが正の念を持つことによってエネルギーが限界まで拡大。プリキュアの勝利ということになった。


それでも人間の悪意はとどまるところを知らない。
喉元過ぎれば熱さを忘れる人間もいることはいる。

そのなかで、ココと夢原のぞみはお互いの思いを伝えあい、結婚することになった。
最後をラブストーリーっぽくしちゃうのはちょっと……。


一方でそれぞれの日常に戻ったプリキュアたち
・夏木りんは引き続きジュエリーデザイナーとして上司にアピールを続ける
・春日野うららはついに舞台に立つ
・秋元こまちは作家の傍らボランティアを続ける
・水無月かれんは引き続き患者の面倒を見ることになる。
で、美々野くるみはパワハラ上司のもとを去り、故郷で総理大臣……って、ココが国王に戻っちゃったから意味ないんじゃあ……。


やっぱりこのシリーズは、もうちょっと尺を長くしてほしかったかなあ。
それぞれの日常をもっと掘り下げて、大人になったが故の不満や幸せを描いてほしかった。

大人としての責任と筋を通すことをもっと強調する形で。


―パンドラの箱によってありとあらゆる災いが飛び出した後、慌ててそれは閉められた。
結果、希望だけが残ったという―

                   

2023年12月23日

それぞれの正義 ~キボウノチカラ・オトナプリキュア 第11話『ミライノオワリ』感想~

この話を聞いて分かったのは、天使ベルもまた
『街を滅ぼしたくない』
という彼女なりの正義で動いていたということ、

人間の悪意が暴走して、シャドウはベルの手に負えない存在になっていくということ。


ベルは人間の悪意を利用してはいたものの、それで悲劇の連鎖を起こしたくはなかったということか。
あくまでそれで、悪意ある人間を取り除きたかっただけと。

人間の悪意を理解しつつも、それでも自分たちで何とかしようとするキュアドリームたち。
それがこの物語のテーマというわけね。


で、カーテンコールとしてキュアブラックとキュアホワイトも登場と。
できれば彼女たちの大人になった姿と生活も見たいのだけれども、無理かな。

というか、このシリーズはもう少し掘り下げてほしかった。
それぞれの日常をもっと掘り下げて、大人になったが故の不満や幸せをもっと強調してほしかったと。
(子供向けコンプライアンスに触れない必要はあるけれど)

                   

2023年12月16日

『キボウノチカラ・オトナプリキュア 第10話「サイゴノヤクソク」』感想

どうやら『オトナプリキュア』は全12話で終わってしまいそう。
もっとそれぞれの日常を掘り下げて、大人になったが故の不満や幸せを描いてほしかったんだけどなあ。

(さすがにパチンコや麻雀をさせたりホストクラブに行かせたりするのは子供向けコンプライアンスに触れてだめだろうけど。坂田銀時はしょっちゅうやっているんだけどね)
大人もそんなに楽じゃないって子供に伝わると思うし。


タイムフラワーが滅亡のフラグであるということがわかり、プリキュアに変身し続ければ命にかかわると知ったのぞみたち。
しかしそれでも、街とその人間を守るためにのぞみは出撃する。
このあたりがやはり、彼女が主人公である資格と言えそうだね。

ココとの淡い恋のシーンもとてもよかった。


このままいけば人間によって世界が滅ぶと感づいたベルは、最後のシャドウ襲撃作戦を開始。
無数のシャドウが街に襲い来るようになる。
何度倒してもきりがないと悟ったプリキュアたちは、ベルと対峙。
彼女もまた、この町と人間たちを守りたいと知るプリキュアたち。
それでもシャドウの犠牲になる人間をほおってはおけず、だからこそベルと対峙するわけだ。



そんなおり、雪代家に2人の女性が返ってくる。
レジェンド・美墨なぎさと雪城ほのかといったところか。
ということはクライマックスでは初代プリキュアが助けに来て、ベルを撃破して終わりということになるのだろうか。



ともあれ、坪内逍遥が言ったように
『善人にも多少の煩悩あり、悪人にも多少の良心あり』
というのは事実なのね。

ただ、人間の悪意が状況を悪化させるのも事実で。
個人的にはプリキュア自身の悪意ももう少し掘り下げてほしかったなあ。